日本でフランス菓子を表現するにあたって、当時のマカロンは味が濃すぎるため製造候補から外していました。ですがフランス旅行中、マカロンで名高いパティスリーを通りかかった時に、霊感というか……神が降ってきたような感覚があって。その時のインスピレーション……頭の中に浮かんだ理想のイメージはとても美味しいもので、その味を再現するため、素材の選択からアーモンドの挽き方、焼き方に至るまで、納得いくところまで調整し続け、夢見た味に向かって20年以上の試行錯誤を続けた結果、現在の形になりました。

もともと『マカロン』はメレンゲにアーモンドを加えて焼く、というのが伝統的なレシピなのですが、クリームを挟むと食感が大きく変わってしまう……生地の物性がとても不安定なんです。思い描いたイメージを再現するためにちょうど良い素材を探し求めて、辿り着いたのが上新粉でした。
物質として安定するのでより長くアーモンドの風味が口に残り、最後に感じるか感じない程度の上新粉特有の風味が無意識の領域で日本人の琴線に触れる……そんな味に仕上がりました。

日本人には合わないと言われていたマカロンは、今では大きく洗練されて、MURATAで最も人気の高いアイテムの一つに育ちました。スペイン産アーモンドの高貴な香りと上新粉の和の余韻を纏った、唯一無二のMURATAの逸品を是非ご賞味下さい。

「マカロン24個詰め合わせ(Premium)」は、下記12種のマカロンを２個ずつお詰めしております。
召し上がる５分ほど前に冷蔵庫から出して頂くと、絶妙な食感が得られます。
◆レモン（マカロン）
表面処理をしていない海外産レモン（１２月頃から７月までは国産無農薬レモン）を使用した一品です。

◆ショコラ（マカロン）
フランス・ヴァローナ社のチョコレート・カライブを使用した至福の味わいです。

◆ココナッツ
ファイン・ココナッツとディロン・ラム（最上級のフランス海外県産ラム酒）を混ぜ込んだ南の島の香りを感じる一品です。

◆ピスタチオ（マカロン）
高級品で知られるシチリア産フレッシュ・ピスタチオのビターで繊細な香りをお楽しみ下さい。

◆コーヒー
アラビカ種コーヒーとローストしたピーカンナッツ又はグルノーブル産クルミの香ばしくほろ苦いハーモニーをお楽しみ下さい。

◆カシスショコラ
高貴な風味と酸味を伴ったカシスとショコラ、お互いの持つわずかな苦味が一つの世界を生み出している一品です。

◆抹茶（マカロン）
フランス・ブルターニュ産の極上塩（フルールドセル）で、宇治の抹茶の苦味の下に隠れたまろやかさを引き出した一品です。

◆キャラメル（マカロン）
どこか懐かしいミルクキャラメル味。フランス・ブルターニュ産の極上塩（フルールドセル）がひきしめます。

◆黒胡麻 麻炭（マカロン）
最も古くから日本人に愛されてきた麻。その麻炭（コズミックヘンプ）でマカロンを作り、マイクロペーストの黒胡麻で作ったクリームに海塩とハチミツでアクセントを加えてサンドした、水墨画のようなモノクロームマカロンです。

◆イチゴ（マカロン）
最も香り高いセンガセンガナ種のイチゴクリームをサンドしました。
隠し味のバルサミコビネガーとマレーシアのサラワク産黒コショウがより苺らしさを引き立てます。

◆ローズフランボワーズ(Premium)
バラの香りをつけたホワイトチョコレートガナッシュと、 それに相性が良い同じバラ科のフランボワーズソースの二重構造

◆蜜柑と花椒(Premium)
グレープフルーツのような香りを含むネパール産の花椒で香りをつけた 温州みかん ガナッシュの中に、キュンとした酸味が印象的な温州みかんソースの2重構造。花椒はみかん科の植物なので意外な相性を見せてくれます。