だもん亭
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BRAND STORYブランドストーリー
べんがら格子の町屋が並ぶ、滋賀県近江八幡市。
かつて多くの近江商人を輩出し潤ったこの町は、生活のひとつひとつを大切に味わう人々が住む町です。
「チョコレートは失敗しても、ケーキにも使えるし、クッキーにも使える。やり直しがきくね。人生と同じ(笑)」
こう言って気さくに笑うのは、築百六十年の古民家にお店を構えるダモンテさん。
2020年で還暦を迎えたダモンテさんは、20代の時に日本に訪れた、陶芸家でもあります。
お店の床に敷き詰められているのは、ダモンテさん手作りの陶器のタイル。この古民家への入居時に古い畳を板張りに張り替えたのですが、その畳を焼いて灰にし釉薬として再利用したのだといいます。
イートインメニューのドリンクチョコレートやスコーンも、もちろん手作りの器と共に楽しめます。 滋賀県は連続テレビ小説『スカーレット』でも舞台になった、信楽焼を産出する県。ダモンテさんの作るお皿や壺なども、この土地の土に見られる暖かみが感じられます。
カリフォルニア出身のダモンテさんは、陶芸家として活動する一方、オーガニック栽培の野菜を使ったレストランも営みます。自分や知り合いの畑から朝採れた野菜やハーブを、その日のうちに調理して食べるカリフォルニア料理のシェフでもあるのです。そして2018年にはBean to Barチョコレート作りにも着手しました。
年齢を感じさせないほど、次々に新しいことに挑戦するバイタリティがあるダモンテさん。その一方で、伝統的な良さを大切にすることを常に念頭に置いているといいます。
「アメリカのクラフトチョコブームは日本よりだいぶ先に進んでるね。オーツミルクを入れたりドライフルーツを入れたり、いろんなチョコレートが出てきてる。日本みたいなカカオ70%のダークチョコブームはもう終わったみたいだけど…でもなんだかんだいって70%が一番美味しいんだよね。だからダークチョコってずっと70%なんだし、そこに伝統がある。だから僕もあんまりそこから外さないようにしてるよ。伝統を守りながら、いかにオリジナリティを出すか、その割合どの辺にするかがだいじ」
ダモンテさんが作るのは、カカオ70%の シングルオリジン チョコレートと、それに地元ならではの素材を組み合わせたもの。
レストランを営む上でも大切にしている、『素材の美味しさ』を感じられるチョコレートの数々です。
そのラインナップは、春夏には家の畑でとれたカモミール、秋にはファーマーズマーケットで見つけた椎茸、冬には地酒『松の司』の酒粕を使ったチョコレートなど独創的なものが並びますが、どれもカカオ豆の個性と インクルージョン のうま味のマッチングを楽しめます。
「昔は陶芸家になりたいって言ったら、陶芸家に弟子入りさせてもらって、生活の面倒見てもらいながら商売を覚えていくんだけどね。最近は弟子までとれる陶芸家ってあんまりいないね。大学では最新の流行とかオリジナリティの出し方とかは教えてもらえるんだけど、どうやってビジネスとしてやっていくかは教えてくれない。それだけだと就職にはいいけれど、独立してやっていくのは難しいね」
食・アート・ファッションなどの分野で、独立して生きていく道は険しいものです。
アメリカのクラフトチョコレートの最前線を見ながらも、伝統を守った美味しさをつくるダモンテさんのチョコレートに、そのヒントがあるように思われます。
Damontei Chocolateのおすすめチョコレート
『酒粕』は、Damontei Chocolateがお店を構える、滋賀県の地酒『松の司』の酒粕を使ったチョコレートです。
チョコレートに水分は大敵なため、酒粕をオーブンに入れて乾燥し、うま味が凝縮されたものをチョコレートに加えています。
松の司のフルーティーな味わいと、タンザニア産カカオ豆のフルーツ感がマッチしとてもジューシーです。その上、発酵由来の旨味がたっぷりと感じられ、お酒好きにはたまらない一枚です。
Damontei Chocolateの商品一覧
一覧はこちらDamontei Chocolateのアクセス・営業時間
所在地:滋賀県近江八幡市新町4-10
アクセス:JR東海道線「近江八幡」駅 バス15分・徒歩2分
市営小幡観光駐車場より徒歩2分
営業時間:11:00~16:00
定休日:火・土・日
URL:http://damontei.com/