
Bean to Barとは?美味しい理由とおすすめブランドをご紹介
こんにちは!チョコが好きすぎて仕事を辞めたブロガー、フクナガです。
みなさん、このページに来られたということは、『Bean to Bar』に興味があるということですね?
お待ちしておりました。
私フクナガはそんなみなさんにチョコレートの話をしたすぎて、仕事を辞めてブログ業を始めました。
チョコレートの美味しさを広めたくて広めたくて、朝から晩までブログを書きなぐっています。
さて、みなさんが調べている『Bean to Bar』は、今、流行に乗っているチョコレートのジャンルです。
シンプルな板チョコレートですが、1枚のチョコレートの中に、壮大なストーリーと無限のロマンが詰まっています…!
今回は、みなさんの『Bean to Bar』についての疑問、
「普通のチョコと何が違うの?」
「本当に美味しいの?」
「どこで買うのがおすすめ?」
にお答えしていきたいと思います!
どこよりもわかりやすく説明しますので、きっとあなたもBean to Barの世界に夢中になれるはず!
これを読んで、素敵なチョコライフを楽しんでくださいね。
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Bean to Barチョコレートとは?
「Bean to Bar」は、そのままの意味では『豆から板』
『カカオ豆から作った板チョコレート』という意味です。
…と言われると、こんな疑問がわきませんか?
「チョコレートってみんなカカオ豆から作っているんじゃないの?」
「カカオ豆から作っていないチョコレートがあるってこと?」
こう思ったあなた、鋭いです!
もちろん、世の中のチョコレートは全部カカオ豆から作られています。
では、「Bean to Bar」は普通のチョコレートと何が違うのでしょうか。
その答えは、カカオとチョコレートの『流通形態』の違いにあります。
流通形態?? ピンときませんよね。
大丈夫、チョコ通の私フクナガが、どこよりもわかりやすく解説します!安心してくださいね。
Bean to Barとは?①チョコレートの作り方を抑えよう
Bean to Barが何なのかわかるために、まずチョコレートの作り方をおさえましょう。
チョコレートは、原材料のカカオから、次のような手順で作られています。
よく、大手のチョコレートメーカーのHPやチョコレート工場で、「チョコレートができるまで」として紹介されていますね。
これでチョコレートは出来上がるのですが、実はこの手順、おおくのチョコレートメーカーではやっていないんです。
どういうことでしょうか?
Bean to Barとは?②普通のチョコレートと何が違うの?
じつは、ほとんどのチョコレートメーカーは、カカオマス(チョコレート原料とも呼ばれます)を買ってきて、砂糖などを加えて練り上げ、固めて売っています。
カカオマスとは、チョコレートに砂糖を入れる前のものと考えると近いです。
「え!?じゃあ元はみんな同じなの!?」と驚く方が多いと思います。
私も最初は驚きました(笑)
でも、明治と森永とガーナ(ロッテ)の板チョコレートって微妙に味が違いますよね。(私は昔はロッテ派でした)
なぜ味の違いが生まれるのかというと、
『どこのメーカーのカカオマスを使うか』 や
『買ってきたカカオマスに何をどのくらい混ぜるか』
とによって味が変わるからです。
「どんなフレーバーを混ぜるか」
「くちどけや香りがどう広がるようにするか」
「色や形を作るスキル」
は、メーカー独自の「スキル」で、そのスキルのお陰でいままでも多彩なチョコレートが生まれてきました。
それをもう一歩、さらにオリジナリティーを出そうとしたのが、Bean to Barチョコレートです。
Bean to Barチョコレートは、今までのチョコレートと違って、豆の買い付けからチョコレート作りまで全部をやって作られています。
秘境の豆を入手したり、焙煎や擦り混ぜる工程を自ら手掛けることで、他のブランドと違った味を作れるのが、Bean to Barの大きな魅力なんですね。
ちなみにカカオ農家と一緒になって、カカオ豆の栽培や発酵まで手掛けるチョコレートメーカーもあります。
Bean to Barとは?③どんな味なの?美味しいの?
Bean to Barチョコレートは、どんな味がするのでしょうか?
一言でいえば、Bean to Barチョコレートは、『個性的な味』がします。
例えば、ただの板チョコレートなのに『ブルーベリーのような味』や『アーモンドのような味』を感じることがあります。
もちろん、ブルーベリーやアーモンドを入れていないのに、です。
なぜそんな個性的な味がするのでしょうか?
その秘密は『カカオ豆の個性』と『メーカーのスキル』にあります。
Bean to Barチョコレートの味が個性的な理由①カカオ豆には個性がある
じつは、カカオ豆は産地・農園・品種によって、豆の味が違います。
イチゴでいうと、
「栃木県産とちおとめ」
「福岡県産あまおう」
「佐賀県産さがほのか」
はみんな味が違いますよね?それと同じです。
ふつうのチョコレートは、いろいろな品種や農園の豆を混ぜて作られていることが多いです。
一方で、Bean to Barチョコレートは、「豆の個性」を大切にチョコレートを作ります。
豆の個性を大切にするために、カカオ豆をブレンドしない、個性がわかりやすいチョコレートを作ることが多いです。
イチゴジュースに例えると、
- ふつうのチョコレート=いろいろなイチゴを混ぜて作ったイチゴジュース
- Bean to Barチョコレート=とちおとめだけを使ったイチゴジュース
のようなイメージです。
(ちなみに、Bean to Barチョコレートの中にも、ブレンドタイプがあります。そのお話はまたいずれ)
「とちおとめの味とあまおうの味ってそんなに違う…?」
と思ったあなた、すみません。ぶっちゃけフクナガも「とちおとめ」と「あまおう」の違いはわかりません。
でも、チョコレートは産地によって本当に、全然、ものすごく味が違います!
その違いは、同じメーカーさんが作るチョコレートを、産地違いで食べてみるとよくわかります。
Bean to Barチョコレートの味が個性的な理由②メーカーのスキルが光る
Bean to Barチョコレートの味が個性的な理由のふたつめは、『メーカー独自のスキルがあるから』です。
チョコレートは、同じカカオ豆を使っていても、作るメーカーが違えば味がガラッと違います。
とくにチョコレートの味を左右するのが、『焙煎』と『擦り混ぜ』の工程です。
『焙煎』と『擦り混ぜ』の工程がうまくいかないと、カカオ豆の繊細な香りが飛んでしまったり、苦くなったり、渋くなったりします。
その違いは、同じカカオ豆を使ったチョコレートを、メーカー違いで食べ比べてみるとよくわかります。
例えば、CRAFT CHOCOLATE WORKSのタンザニアとBENCINYのタンザニアを食べ比べてみると、
CRAFT CHOCOLATE WORKSのタンザニアは白ブドウのような爽やかなフルーツ感が、BENCINYのタンザニアは、ビスケットのような香ばしさと苺のようなどっしりしたフルーツ感が楽しめます。
Bean to Barの味の違いにハマる人が多い
そんな味の違いが楽しくて、いろいろと食べ比べをして…たくさんの人がBean to Barにハマっています。
一度個性的な味のBean to Barを食べてしまうと、ふつうのチョコレートでは物足りなくなってきます…
一度美味しいお店のハンバーガーを食べてしまうと、マックのハンバーガーが味気なく思えるようなものです。
マックのハンバーガーは決してまずくありません。
むしろ世界中の人が何回も食べているんですから、美味しいハンバーガーだと思うべきでしょう。
でも、1300円のハンバーガーはマックのハンバーガーよりコクがあって、ジューシーで、スパイシーで…食べた後の満足感が違いますよね。
チョコレートも同じで、食べているときの味はフルーツのようにジューシーだったり、ナッツのように香ばしかったり、コーヒーのようにほろ苦かったり…
一度にいろんな味が襲ってくるので、まるで何層も重ねられたミルフィーユを食べているようです!
しかもとんでもない濃厚さで鼻と口に広がるので、飲み込んだ後も10分は余韻に浸れます。
普通のチョコレートとは満足感が全然違うのが、Bean to Barにハマってしまう理由なんですね。
Bean to Barとは④ぶっちゃけ…高すぎない?
photo by @tj_matsuyama
Bean to Barチョコレートは1枚1000円位します。
高いですよねー
びっくりしますよねー
ぼったくりだと思いますよねー
なぜこんなに高いのでしょうか?
Bean to Barは高い理由は、主にふたつあります。
- 素材が高い
- 手間がかかるから高い
Bean to Barは素材が高い
まず、品質のいい、高い豆を使っていることが多いです。
品質のいい豆とは、渋みやえぐみの少ない豆で、美味しいチョコレートが作れます。
これが、品質の悪い豆だと、『焙煎』や『擦り混ぜ』の工程を長くやる必要があります。
『焙煎』や『擦り混ぜ』を長くやればやるほど、渋みやえぐみはなくなります。
しかし、カカオ豆の美味しさの成分も同時になくなってしまいます。
すると、ふつうのチョコレートのようなふつうの味になってしまいます。
つまり、美味しいチョコレートを作るためには、美味しい豆を選ぶのが欠かせません。
さらに、カカオの味を邪魔しないように、お砂糖にもこだわっているメーカーが多いので、それもお値段に影響します。
Bean to Barは手間がかかるから高い
もうひとつ、Bean to Barが高い理由は『作るのに手間がかかるから』です。
じつは、Bean to Barチョコレートを作るには、たくさんの人の手が欠かせません。
例えば、カカオ豆がチョコレートメーカーに届いたら、豆の選別を手作業で行う必要があります。
カカオ豆が入っている麻袋の中には、豆だけでなく、小石や釘、ゴミなどが入っていることがあります。
さらに、カカオ豆にも大きすぎる豆、小さすぎる豆、かびている豆など、使えない豆もあるのです。
そんなゴミや使えない豆を取り除くのは機械ではできないので、手作業で行われています。
続いて、カカオ豆は『焙煎』の工程に移ります。ここでも人の手が必要です。
焙煎を何℃で何分間やるか、職人さんが繰り返しテストを行います。
納得のいく仕上がりになってから、本番の焙煎をします。
『擦り混ぜ』の工程も同じで、何度もテストを繰り返します。
納得のいくチョコレートが出来上がるまで、2カ月もかかるケースもあるそうです。
それだけ手間がかかるということは、それだけ人件費がかかるということです。
メーカーさんが生活を維持していくために、当たり前のお値段になっていることがわかると思います。
Bean to Barは高くてもコスパはいい!
Bean to Barのお値段はふつうのチョコレートの10倍近いですが、『満足感』は10倍以上です!
味が濃厚なので、たったひとかけ口に含むだけで、いつまでも余韻に浸れます。
ティータイムに楽しむなら、3かけほどあれば十分です。
ケーキひとつと比べると、むしろ安く収まります。
ちなみに、私フクナガは、牛乳を30円安く買うために、スーパーの後でドラッグストアに寄るドケチです。
そんな私でも、Bean to Barチョコレートに払う1000円は惜しくないと感じます。
それだけBean to Barチョコレートは、個性的で印象に残り、満足感の高い美味しさです。
ぜひあなたにも魅惑の世界を味わってみいただきたいですね。
Bean to Barとは⑤賞味期限はどのくらいなの?
Bean to Barチョコレートは賞味期限が長くてゆっくり楽しめるのが嬉しいポイントです。
アーモンドチョコのようなお菓子などと違い、Bean to Barチョコレートのような板チョコレートは1年間位日持ちがします。
板チョコレートの中にはほとんど水分がないので、カビなどの雑菌がとても増えづらいので、賞味期限が長いんですね。
とはいえ、作ってからしばらくたっていることもあるので、購入前にちゃんと確認しましょう。
Bean to Barとは⑥明治ザチョコレートもBean to Barなの?
photo by @naoko_1116
Bean to Barチョコレートのブランドは、ほとんどが町のケーキ屋さんくらいの小さなブランドばかりです。
しかし、唯一大手でBean to Barを作っているメーカーがあります。明治です。
流行の『明治ザチョコレート』もBean to Barの作り方で作られています。
『明治ザチョコレート』には何種類も味がラインナップされていますね。
あの味の違いは味付けをして変えているのではなく、カカオ豆による違いなのです。
明治ザチョコレートはコンビニやスーパーで手ごろに買えて、お値段も安いので、「使う豆によって味が違う」というのを体験するにはぴったりです。
ぜひ試してみてくださいね。
Bean to Barとは⑦フェアトレードなの?
Bean to Barチョコレートが日本に登場し始めた2015年頃、「フェアトレードのチョコレートですよ」という説明がされていることが結構あったので、「Bean to Bar=フェアトレード」だと思っている人もいるかもしれませんね。
Bean to Barチョコレートがフェアトレードチョコレートなのかどうかはブランドによって違います。
Bean to Barチョコレートはあくまで『豆から作ったチョコレート』という意味です。
そのため、Bean to Barチョコレートの中にも、フェアトレードのチョコレートと、フェアトレードではないチョコレートがあります。
ちなみに、フェアトレードのBean to Barでも、認証マークがついていないことがほとんどです。
フェアトレード認証マークを付けるにはお金と手間がかかります。
ほとんどのブランドさんは、お金と手間を使ってマークを付けるより、チョコレートのPRに使ってたくさん買ってもらったほうががいいと思っているようです。
「フェアトレードのBean to Barが買いたい…」
という人は、お店がカカオ豆を農家から直接買い付けているかを確認しましょう。
農家から直接買い付けていれば、農家さんが納得した値段での取引になっていますので、一方的に安い値段で買っていることはありません。
チョコ通厳選!おすすめのBean to Barチョコレート
どうでしょう?
Bean to Bar、食べたくなってきましたか?
Bean to Barは最近人気が高まり、新しいお店が次々と開店しています!
たくさんお店ができてきて、どこに行ったらいいか迷ってしまいますよね。
そこで、たくさんのBean to barショップの中から、おすすめのブランドをフクナガがご紹介します!
初めて食べる人におすすめなBean to Barチョコレート
Bean to Barを食べてみたいな、と思っても、
「いきなり1枚1000円はちょっと…」
という気持ちがありますよね?
そこで、まずはお手頃なお値段でBean to Barを楽しめるお店をご紹介します!
オススメBean to Barショップ:神戸のセレクトショップ『カカオもの』
Bean to Barが食べられるオススメショップは、神戸の『カカオもの』です。
こちらのお店は、Bean to Barを作るお店ではなく、Bean to Barのセレクトショップです。
取り扱っているBean to Barは、なんと26ブランド200種類以上!国内最大の品ぞろえです。
さらに『カカオもの』では1種類40円、6種類200円で1口サイズの試食をすることができます!
「1枚丸ごと買ってハズレだったから悲しいからね」というのが店長さんのお言葉。優しいですね!
たくさんのチョコレートの中から、自分好みの1枚をとことん選んで買って帰れるのは、『カカオもの』ならでは。
気軽に訪れてほしいお店です!
通販で買えるおすすめのBean to Barチョコレート
近くにお店がなくて通販で買いたい!という人もいますよね。
そんなあなたのために、私フクナガがぜひ食べてほしいと思えるBean to Barチョコレートを厳選しました。
こちらのページをご覧ください→通販で買えるおすすめBean to Barチョコレート
自分で作りたいあなたへ おすすめBean to Barチョコレートキット
『手作りチョコレート』というと、ふつうは製菓用チョコレートを溶かして固めただけのものですよね。
でも、なんと豆から自分で板チョコレートを作れる『Bean to Barキット』が登場しました!
自分で豆から作った世界でひとつのこだわりチョコレートを、わかりやすい解説を読みながらおうちで作ることができます!
オススメのBean to Barキットはこちらです。
こちらは有名なチョコレート専門店『Dari K』(ダリケー)が作ったBean to Barチョコレートキットです。
『Dari K』はカカオの原材料の産地にとてもこだわるブランド。
インドネシアのスラウェシ島から直接買い付けた厳選したカカオ豆で、Bean to Barチョコレート作りが楽しめる、一味違ったキットです。
オーガニックのBean to Barチョコレート
「Bean to Barはオーガニック」というイメージを持たれている方も多いと思いますが、これはブランドによって異なります。
Bean to Barはカカオ豆とオーガニックのきび砂糖だけで作っているブランドさんが多いのです。
しかし、これはオーガニックにしたいからというより、きび砂糖の方が美味しいからだそうです。
「オーガニックで安心なBean to Barが買いたい!」
という人のために、オーガニックにこだわってチョコレートを作っているブランドさんを2つご紹介します。
デンマーク政府認証の100%オーガニックにこだわるビーントゥバーブランド『サマーバード』
photo by @pumimi3,@10_hiroron_04
サマーバードは100%オーガニックにこだわったチョコレートを作るブランドです。
サマーバードが作るチョコレートは、全てデンマーク政府が「オーガニックです」という認証をしている、安心のチョコレートです。
おしゃれなカフェが併設されたお店が表参道にあり、ゆったり気分でお買い物できます。
ヘルシービーントゥバーチョコレートブランド『COCO』
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『COCO』は京都のBean to Barチョコレートブランドです。
オーガニックのチョコレートの他にも、カカオ豆の酵素がたくさん含まれている『ローチョコレート』や、スーパーフードを取り入れたチョコレートなど、健康志向の方に嬉しいチョコレートを多彩にラインナップしています。
通販でも購入できますが、お店にはチョコレート以外にもいろんなオーガニックフードなどが揃っていて、お買い物も楽しい空間です。ぜひ訪れてみてください。
まとめ
以上、Bean to Barの総まとめでした。
まだまだ人気急上昇のビーントゥバーチョコレート。
ぜひあなたもカカオの奥深い世界を楽しんでみてください。
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