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BRAND STORYブランドストーリー
真っ赤な壁に、オレンジ色の屋根が付いた可愛らしいキャンピングカー。
中に入るとたくさんのチョコレートとお菓子がずらり。
お母さんと一緒に来た子供が、お買い物帰りのおばあちゃんが、お気に入りのチョコレートを楽しんでいます。
ここはカカオ研究所。
お客さんと一緒に美味しいチョコレートを作る小さな研究所です。
カカオ研究所は福岡県飯塚市を拠点に、チョコレートの移動販売をしているお店です。
このお店を営むのは御年72歳の中野さんと、奥様の富美子さん、娘の由香理さんです。
カカオ研究所の看板商品は、提携するベトナムの農園のカカオで作った、フルーティーなチョコレート。
そして「塩」「キャラメル」「コーヒー」などの、たくさんのフレーバーのチョコレートたちです。
カカオ研究所のチョコレートがどのように作られているかご紹介します。
カカオ研究所の始まり
カカオ研究所の始まりは2013年でした。
それまでお菓子作りの会社を営んでいた中野さんは、雑誌でBean to Barチョコレートと出会います。
当時アメリカで流行していた Bean to Barは、これまで中野さんが触れてきたチョコレートとはまったく違うもの。
「どんなチョコレートなんだろう?」と興味をそそられました。
中野さんがビーントゥバーチョコレートを初めて口にしたのは、その年の寒い冬のこと。
当時、日本に数店舗しかなかったBean to Barチョコレートのお店を訪ね、東京に行きました。
凍える体でたどり着いたのは、売り場が1畳ほどの小さなお店。
そのお店のホットチョコレートの美味しさと言ったら!
ベトナム産のカカオ豆を使ったフルーティーなホットチョコレートは、濃厚なのにさっぱりとたフレッシュな味わい。
「ベトナムのカカオは面白い!」中野さんはそう思いました。
その柔らかな雰囲気の女性は、たったひとりでチョコレートを作られているそう。
その真剣な姿をみて、「自分たちでもやってみたい」という気持ちを持ちました。
思い立ったら、すぐ行動するのが中野ファミリー。
これまで営んでいたお菓子屋さんのつながりや、新しい出会いや、いろいろな縁の末、
出来上がったのがカカオ研究所です。
あっという間に地域に愛されるようになったカカオ研究所。
自然と人があつまるお店の雰囲気は、まるで駄菓子屋さんのよう。
お店の中には、幸せそうにチョコレートを楽しむ人の笑顔があふれています。
カカオ研究所のチョコレートの魅力
カカオ研究所のビターチョコレートは、すべてカカオ分80%で揃えられています。
「同じパーセンテージのチョコレート同士で食べ比べを楽しんでほしい」と、中野さんは言います。
たしかに、カカオ研究所の『ベトナム』と『ハイチ』を食べ比べると、ガラッと味が違います。
カカオ研究所の看板商品『ベトナム』は、フルーツ感が豊かでとても爽やか。
コーヒーが飲めないような人でも美味しく食べられます。
市販のカカオ80%を食べたことがある人なら、「苦くない!」と驚くことでしょう。
もう一つの定番、『ハイチ』は、ベトナムとは真逆のフレーバー。
ベトナムがフルーツのような甘酸っぱさがあるのに比べて、ハイチには木の匂いや土の匂いなど少し変わった風味がします。
どちらも同じ80%なのに、こんなに味が違うなんて!とびっくりします。
カカオ研究所のチョコレート作り
カカオ研究所がチョコレート作りで大切にしているは、「お客さんの声を聞くこと」
オープンしたばかりのカカオ研究所は、最初はビターチョコレートを多く並べていました。
しかし、「甘いチョコレートも食べたいなぁ」というお客さんの声を聞き、ミルクチョコレートも作り始めました。
今ではビター、ミルク、ホワイトだけでなく、「キャラメル飴」「コーヒー」など、
様々なフレーバーのチョコレートが楽しめます。
このフレーバーチョコレート作りにも「お客さんの声」がたくさん活かされています。
フレーバーチョコレートは、たくさんの試行錯誤の末に作られます。
まず、お客さんからの「こんなチョコレートが食べてみたい」という声や、中野さんのアイデアをもとに、試作品のチョコレートを作ります。
試作品のチョコレートは中野さんが食べるだけでなく、お客さんにも食べてもらいます。
そして、
「もう少ししょっぱい方がいいんじゃないかな」
「これだとカカオの個性が消えてしまうね」
そんな声を取り入れて、どんどん改良していきます。
どうやっても美味しく作れないチョコレートのアイデアはお蔵入りです。
これまでボツにしてきたアイデアの数は数え切れません。
たくさんの試作品をお客さんに試してもらって、
「これは美味しい!」という声があったものが、はじめて商品になれるのです。
こうしてできた研究所のフレーバーチョコレートの数々は、最高の出来です。
カカオ豆の個性と入れたフレーバーのおいしさが、お互いに引き立てあっています。
その美味しさは、チョコレートの世界大会『インターナショナルチョコレートアワード』や『アカデミーオブチョコレート』でいくつもの賞を受賞するほど、国内外でも評価されています。
小さなお店とお客さんの研究は、世界で大きな結果を残しているのです。
カカオ研究所のおすすめチョコレート
特におすすめなフレーバーチョコレートは、塩ミルクチョコレートの『氷室の調べ』です。
まろやかでやさしい味わいのミルクチョコレートは、
カカオのフルーツ感がしっかりと生きて、あっさりとした美味しさです。
さらに塩のしょっぱさがアクセントになり、キレのあるさっぱりとした味わい。
ふんわりとした甘さのミルクチョコレートの中を、塩味とミネラル感が駆け抜けていくよう。
夏に食べてもとてもおいしい一枚です。
カカオ研究所 これからの挑戦
カカオ研究所のチョコレートは、これからもどんどん美味しくなります。
カカオ研究所の所長、中野利美さんは、ベトナムでカカオの発酵を手掛けています。
カカオ豆の発酵は、チョコレートの味を決める大切な工程です。
発酵が足りなければ、うま味のないチョコレートが、
発酵をやりすぎれば、雑味があったり酸っぱすぎるチョコレートができてしまいます。
そんな大切な『カカオ豆の発酵』をコントロールして、理想の美味しさの豆を作るため、
中野さんは家族と離れて一人、ベトナムで生活をしています。
「日本人ならではの技術と精神で、美味しいカカオ豆を作りたい」と、ベトナムで孤軍奮闘する中野さん。
その真剣な姿勢は、長年のお菓子作りの中で培われたものかもしれません。
カカオ研究所の営業時間・アクセス
〒820-0032 福岡県飯塚市東徳前17-79
※出張販売の予定は公式サイトやFacebookで
Tel:0948-21-1533
OPEN:13:30〜18:00
定休日:火曜、水曜、不定休
駐車場:あり
公式サイト:https://cacaoken.com/
SNS:Facebook Instagram
カカオ研究所のメニュー
- チョコレート各種
- ホットカカオ
- カカオドリンク
- カカオディップ(博多あまおう、トマト)
- 焼き菓子 等