BRAND STORYブランドストーリー

「チョコレートは農作物であるカカオから作られているので、産地や収穫時期によって味わいが変わります。例えばワインのボジョレーヌーボーだと、今年はこう、来年はこう、と毎年味が違うことを楽しむ文化がありますよね。それと同じように、画一的な味ではなく自然な美味しさを、ありのままに楽しむ土壌が、チョコレートにもあったらいいなと。そういう想いを、福岡から発信していけたらと考えています」

そうお話しして下さったのは、『to chocolate』のオーナー・ショコラティエ、渡邉裕佑さん。
カカオ豆の焙煎からチョコレートになるまでを作り手が一貫して行う「bean to bar(ビーントゥバー)」という製造方法に魅せられた渡邉さんは、今、福岡でカカオの魅力を伝えようと奔走しています。

『to chocolate』の店舗兼工房があるのは福岡・六本松。
都市と下町が融合する住宅街の一角にある店内には、カカオの産地別のチョコレートや、チョコレートを使用した焼き菓子が並んでいます。
福岡ではまだまだ馴染みのないクラフトチョコレート。
だからこそ、製菓・カフェの専門学校で講師を務めた経験が生きると、渡邉さんは考えています。


作るだけではなく、伝えたい

佐賀で幼少期を過ごした渡邉さん。調理の専門学校を卒業後、お菓子の道に進みます。
福岡の人気パティスリー「バンフの森」で8年間パティシエを勤めた後は、製菓学校で5年間講師として教鞭を振るいました。

「講師になったのは、お菓子をより深く理解するために、情報のアウトプットを増やす必要があると感じたからです。パティシエとして作り続けていると情報は蓄積されますが、発信する機会がありません。ですので、学校という場所を通して体験や知識を伝えることをしてみようと考えました」

製菓学校で講師を務めるかたわら、研修の一環として「green bean to bar」というチョコレートショップで働き始めたことが、カカオ豆という素材に魅せられたきっかけだったそうです。

「元々チョコレートには興味があったのですが、それまで原料である素材について深く考えたことはなかったんです。なので、カカオが植物であることや、工場ほど規模が大きくないお店でもチョコレートを製造できることに驚きました。いずれは独立して、自分のお店を持ちたいなと考えていたのですが、コレだ!と思いましたね。以前勤めていたパティスリーの『自然なものを、自然な美味しさで自然に提供する』という考え方にすごく共感していたのですが、それを実現するには、bean to barはまさにぴったりだなと」



こうして2022年11月に『 to chocolate』はオープン。当時のひらめきが形となりました。

「福岡という土地で講師をしていて、まだまだカカオ豆から作ったチョコレートを販売しているお店が少ないなと感じていました。一人でも多くの方にbean to bar(ビーントゥバー)の魅力を知ってもらって、文化として根付かせていきたいです。講師として、たくさんの学生に『伝える』ということを続けてきた自分だからこそ、出来ることがあるのではないかと考えています」

知りたい、が刺激される「ワクワク」が体験できるお店に


「お店に向かう前から、チョコレートを買った後も、ワクワクするような体験ができる、そんなお店を目指しています。知る喜び、選ぶ楽しみ、どちらも感じて
もらえるような商品を提供したいなと。そのために『なんでこんな風になっているんだろう?』と疑問に思ってもらえるようなお菓子を揃えています。例えばうちには、カカオ豆の産地が違うボンボンショコラのセットがあるのですが、それぞれ、味、食感、そして香りの違いを、食べ比べながら楽しむことができます。どんな味だろう?カカオって何だろう?と思ってもらえるきっかけになればいいなと

『ビーントゥバー』という独自の製造スタイルがもっと広く知られて欲しい、という想いから、店舗の内装も『ワクワク』を感じてもらえるようなレイアウトにしたそうです。


「うちの店は、販売スペースから、ガラス窓越しに工房が見えるような構造になっています。チョコレートがどうやって作られているか間近で見て擬似体験することができるんです。チョコレートができるまでを知ってもらうことで、少しでも認知が広がったら嬉しいですね。ただ、ちょっと見えなくていいところまで見え過ぎてしまっているので、そのあたりは隠そうと思っています(笑)」

画一的なものではなく、独自性のあることをやりたい。自分ならではの世界観を作っていきたいと熱く語る渡邉さん。

「チョコレートは農作物であるカカオから作られているので、産地や収穫時期によって味わいが変わります。例えばワインのボジョレーヌーボーだと、今年はこう、来年はこう、と毎年味が違うことを楽しむ文化がありますよね。それと同じように、画一的な味ではなく自然な美味しさを、ありのままに楽しむ土壌が、チョコレートにもあったらいいなと。そういう想いを、福岡から発信していけたらと考えています」

カカオだからこそ表現できる『ワクワク』が詰まった『to chocolate』のチョコレート。
渡邉さんの想いと共に、是非ご賞味ください。

to chocolate の オススメ商品



◆シングルオリジンボンボンショコラ 4種アソートボックス
4カ国の生産地のカカオ豆を使用した自家製クラフトチョコレートをボンボンショコラに仕立てた一品です。
マダガスカル、ベトナム、コスタリカ、エクアドル――産地ごとの違いをお楽しみください。


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to chocolate の店舗情報

所在地:福岡市中央区六本松1-6-1
営業時間 :10001800
定休日:公式のインスタグラムにて最新の定休日をご確認下さい。
公式Instagram:https://www.instagram.com/to_chocolate_r/

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