ChocoReko

手のひらほどの大きさの中に、ピンク、ホワイト、ブラウンの彩りが溢れるチョコレート。
裏側には、鮮やかなピンク色のドライストロベリーが埋め込まれています。

ChocoRekoのチョコレートは、見ているだけで嬉しくなる華やかさ。
しかもカカオの栄養がたっぷりと閉じ込められているローチョコレートです。

ChokoRekoのオーナー、狩野さんは語ります。

「ありふれた日々は、ほんの少し手間をかければ、彩り豊かなものになっていきます。
『自分でも、美味しくて美しいチョコレートを作れる』
そんな楽しさを伝えていきたいですね。」

ChocoRekoのチョコレートの特徴

ChocoRekoは、狩野玲子さんが運営するローチョコレートブランドです。
お店は開かずにネットショップでローチョコレートを販売しながら、ローチョコレート作りの教室も行っています。
ChocoRekoのチョコレートの特徴は、繊細なデザインとカラフルなカラーリング。
見ているだけで嬉しくなるような、美しいチョコレートたちが並びます。

チョコレートを美しく作るのは実はとても難しく、時間がかかります。
2色の色を使ったチョコレートを作るときは、まず1色めのチョコレートをテンパリングして型に流し込みます。
次に2色めのチョコレートを型に流し込むのですが、この時2色めのチョコレートが溶けてしまったり、変色してしまうことがあるのです。
「今でも何枚か失敗してアウトレットにしてしまうことがあります」と狩野さん。
それでも「自分でチョコレートを作る楽しさを伝えていきたい」と、 日々チョコレートと格闘を続けています。

ChocoRekoの始まり

狩野さんとローチョコレートとの出会いは2005年、カナダでのことです。
元々海外での生活に興味があり、靴の輸入に関わる会社で働いてた狩野さん。
「海外で生活してみたい」という気持ちが捨てきれず、30歳になった時に ワーキングホリデーを利用しカナダに飛びます。
そこで出会ったのがヨガとローフードそしてローチョコレート。
『体のことを考えて、毎日の生活にひと手間を加える。』
そんなライフスタイルが狩野さんの心に響きました。
というのも以前日本で働いていた時は、食べ物のことなんかそっちのけ。
仕事にがむしゃらだった狩野さんは、体を壊してしまうこともあったのです。
「これから子供を産みたいし、体を建て直したい。」
そんな気持ちをもっていた狩野さんにとって、カナダでのナチュラルライフはまさに求めていたもの。
ローフードやチョコレートの教室に足繁く通い、健康と美味しさを両立する料理の作り方を学んでいきました。
2007年ビザの関係で帰国した狩野さんは、日本でもそのライフスタイルを続けていました。
そして、友人と一緒にヨガのクラスやローフードのワークショップを始めます。

ChocoRekoの挑戦 板チョコレート作りへ

当時のワークショップで作っていたチョコレートは、現在のような板のチョコレートではなくブリスボールと呼ばれるもの。
ドライフルーツとカカオを混ぜ、丸めたものでした。
そんな中、狩野さんの中に「板のチョコレートを作りたい」という気持ちが芽生えていきます。
板のチョコレートはブリスボールよりも日持ちが長く、デザインやカラーリングのバリエーションが豊かで、食べる楽しみが深まります。
教わったことはなく、誰も作ったことがない板のローチョコレート作り。
狩野さんの挑戦が始まりました。

板のローチョコレート作りで大きな障害になったのがテンパリングです。
テンパリングとは、チョコレートの口どけをよくするための作業で、チョコレートの温度1℃単位で上げ下げを行います。
ローチョコレートは普通のチョコレートと成分が違うため、
通常のチョコレートと同じように作業してもテンパリングができず、口溶けが悪くなってしまいます。
現在のようにローチョコレートが普及していなかった当時は、とにかく情報がない状態。
チョコレートのお菓子教室に通ったり、外国語のウェブサイトを見たり、海外に習いに行ったりと、情報収集と試行錯誤を繰り返す狩野さん。
テンパリングができていなければ、滑らかなくちどけや艶のある美しいチョコレートはできません。
思うように板チョコレートが作れるようになったのは、2010年のことでした。

ChocoRekoの技術 テンパリングの難しさ

板チョコレートのテンパリングはとてもデリケート。
その日の気温・湿度だけでなく、部屋の中のどの場所で作るかでも、成功するか失敗するかが変わります。
ChocoRekoではローチョコレートの教室も開催していますが、8人が同じレシピでチョコレートを作っても、8種類違う味のチョコレートができてしまうそうです。

「美味しいチョコレート作りには、自分の感覚を養っていくのが欠かせません。
ローチョコレート教室では数回のレッスンでその感覚を養ってもらいます。
自分のキッチンの中でのベストポジションをどうやって見つけるのか?
チョコレートの様子を見て、どのようにアクションをするか?
そういった技術をお伝えしています。」

ChocoRekoのチョコレートの、美しさ・美味しさ・滑らかな口どけ。
その裏側には繊細な技術が詰まっています。
「よく周りの方から、『こんなチョコレート作りたいんだけど、難しすぎる!』という声をいただきます。(笑)
たしかに面倒で大変で、こういうチョコレートが作れるのは、手作りならではです。
たくさんは作れないので、自分へのご褒美や、誰かへのプレゼントに楽しんでもらいたいですね。」

ChocoRekoのおすすめローチョコレート

ChocoRekoのおすすめローチョコレート①カシュー苺ミルク

可愛らしいピンクの彩色に、味は鉄板の苺ミルク味。
フリーズドライの苺の甘酸っぱさと、まろやかなミルクチョコレートの美味しさが溶けあい、大人から子供まで大好きな味。

ChocoRekoのおすすめチョコレート②カシューターメリックラテ

ターメリック、シナモン、胡椒、カルダモンなどスパイスをふんだんに使った一枚。
まるでカレーのような食欲をそそる香りに開封した瞬間は驚きますが、食べるとハマる人続出の美味しさ。

ChocoRekoのその他のアイテム

他にも、見ている嬉しくなるような華やかなチョコレートや、
誰でも食べやすい、プレーンタイプのチョコレートをラインナップしています。

ChocoRekoの今後

「海外では、『家でチョコレートを作る』というのが、日本より一般的。
家でケーキを作る感覚で、チョコレート作りを楽しんでほしい」
これまで子育てとチョコレート作りを頑張ってきた狩野さん。
ようやく子供に手がかからなくなってきたので、これからはチョコレート作りをもっと広めていきたいそう。
狩野さんからチョコレート作りを学ぶことで、ChocoRekoのチョコレートのように彩りある毎日が楽しめそうです。

 

 

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