BRAND STORYブランドストーリー

ー『町に根付いたお菓子屋さん』として、長く愛されていくお店を作りたいー

あたたかい眼差しでそう語ってくれたのは、『カカオ菓子 suminoza(スミノザ)』の村田友希シェフ。
そんな村田シェフが腕を振るうチョコレートに特化した焼菓子専門店が、東京駅から3㎞ほどでありながら、下町情緒あふれる日本橋浜町にあります。

 

「好き」から拓けた菓子職人の道

村田シェフの実家は祇園祭の鉾が通るような京都のまち。
祖父が着物の下絵を描く仕事をしていた影響もあり、職人というものを身近に感じていたそうです。
“ものづくり”の中でも特に料理やお菓子づくりが好きで、15歳の時にはパティシエになると決意しました。

「中学生の時から手に職をつけたい、という気持ちがありました。それに、当時のスイーツブームもあってお菓子づくりが好きだったんです。趣味を仕事にする形で、目指したのは菓子職人でした」

高校を卒業後、「洋菓子のヒロヤ」でお菓子作りの経験を積み、23歳からは福知山の「洋菓子マウンテン」で、水野直己シェフの元でチョコレートを基礎から学びます。
その後、フランス、ルクセンブルグで修行を積み重ね、幅広く洗練された技術と感性を磨いた村田シェフ。

帰国後、東京・日本橋浜町のまちづくりのプロジェクトの一環として、チョコレート専門店「nel CRAFT CHOCOLATE TOKYO」のシェフに就任。
「職人の手しごとを伝える」というコンセプトのもと、チョコレートもお店の工房でカカオ豆から職人の技術を駆使して作られています。

「カカオ豆からチョコレートを作るのは、とても大変な作業と技術が必要です。それでも自分の表現したい風味のチョコレートを作れるよう挑戦し続けています。
お客様から『nelのチョコレートは香りがよくて美味しい』とおっしゃってもらえると、やっててよかったなと思います」

いつもにこやかで優しい雰囲気をまとった村田シェフ。その手から生み出されるショコラやスイーツは、どこか懐かしく、ほっとした気分になれます。


自家製のチョコレートを使ったボンボンショコラやチョコレートドリンクの人気はもちろん、お客様とのコミュニケーションを大切にされている村田シェフのお人柄に惹かれて来店される方も。

いつもにこやかで優しい雰囲気をまとった村田シェフ。
その手から生み出されるショコラやスイーツは、どこか懐かしく、ほっとした気分になれます。

原点回帰 目指すところは「まちのお菓子屋さん」

「ご縁を頂いた浜町のまちづくりというプロジェクトの中で、チョコレート専門店nelを5年続けてきました。
町に住むひと、働きにきているひとにもっと喜んでもらうために、自分にできることって何だろうと常に考えていました。
そのなかで『もっと町に根付いた菓子屋がやりたい』という気持ちが強くなってきたのです。
お菓子屋になって20年である節目の年、コロナ禍も明けて新しい事をするなら今だ!っていう良いタイミングでもありました」


その村田シェフの思いから、「手作りの出来立ての焼き菓子」が食べられるお店『カカオ菓子 suminoza(スミノザ)』が誕生しました。

「気軽に食べられて、日常に溶けこむようなショコラやスイーツをもっと作りたいんですよね。
でも、チョコレート専門店nelだけではできる事に限界があったので、思い切って新しいお店を立ち上げることにしました。
それが、nelのチョコレートを使った焼き菓子の専門店suminozaなんです」

nelでは週末限定で出来立てのカヌレやフィナンシェ等のチョコレートの焼き菓子が販売されていて、焼きたてを目指して来店されるお客様も多いことから、焼菓子の人気を確信した村田シェフ。

「都内にも焼き菓子専門店はいくつもありますが、『チョコレートの焼菓子専門店』は、なかなかありませんよね。
しかもチョコレートは、nelオリジナルの作りたてのクラフトチョコレートを使っています。
僕にしかできないことをやって、皆さんに喜んでもらいたい。その一心でチャレンジし続けていきます」

こうして、村田シェフの職人の技と、みんなに喜んでもらいたいという想いのこもった焼き菓子のお店が誕生しました。

他ではなかなか見られないバウムクーヘンを作る機械も導入し、焼きたてのバウムクーヘンも食べることができるのも魅力のひとつです。

コンセプトは「手しごと」×「出来たて」

「浜町のお店に来ていただけたら、いつでも焼きたてのお菓子を食べてもらえます。
お菓子もお料理と一緒で、作りたてならではの美味しさってあると思うんです。
それを体験できるのが、『カカオ菓子 suminoza』なんです」

明るくニュートラルで、ウェルカムな雰囲気の店内は、どこかほっとする親しみやすさが感じられます。
また、クラフトマンシップを感じるさりげなくこだわったディテールで品の良さも村田シェフのこだわりです。
さらに、植栽などで華やかさと季節感が添えられていて、焼菓子を引き立てています。

このようなお店作りに至ったのは、村田さんが幼少時を過ごした環境が大きく関わっています。

「『suminoza』というのは、私の暮らしていた路地の名前に由来しています。
そこは決まった通り名のない細い道で、「名前がない道」ということにわくわく感や未来に続く無限の可能性を感じました。それに音の響きも良いですしね。漢字で『炭之座』という案もあったんですけれど、丸みがあり優しいイメージと国内外問わず幅広く愛されたいという願いを込めて、小文字の英語表記にしました」

suminozaという言葉には、シェフの原点ともいえる京都の小径からはじまり、これからも長く続けて育てていきたいという村田シェフの想いが詰まっています。

いつか子供たちの思い出のお店に

「浜町に住んでいる人にも、訪れる人にも、遠くに住んでいる人にも身近に感じてもらえたら嬉しいです。
近くを通ったらいいにおいがしてきたから、ちょっと寄ってみようかなって思ってくれたお客様が扉を開けると、チョコレートのバウムクーヘンやカヌレ、フィナンシェが所狭しと並んでいるんです。
焼きたてのお菓子の香りに包まれながら、どれを食べようかとワクワクしながら選んでもらいたいですね。
そして、近くのベンチに腰掛けたり、焼きたてのお菓子を食べてもらったり、食べ歩きを楽しんでもらえたらと思います。
そんな、町に溶け込んだお店を目指しています」

村田さんの描く未来は、とても優しく希望に満ちています。

「行きつけのおかし屋さんがある町っていいじゃないですか。
子供が学校帰りに『いつものある?』って友達を連れてやってくる。
焼き菓子や、ソフトクリーム食べてく?みたいな。
そんな、ここで育っている子供たちの思い出の一つになったら、それも町の魅力だなって思ってます。
そして、大人になった時、またうちのお菓子を食べてもらって、懐かしんでもらえるような、そんないつまでも愛されるお店を育てていきたいですね」

カカオ菓子 suminoza の オススメ商品


◆バウムクーヘンショコラ

工房でひとつひとつ丁寧に作り上げた、カカオが香るバウムクーヘンです。
老若男女問わず楽しめる、しっとり優しい口あたり。
親しみ深い美味しさと共に、非日常のわくわく感も感じて頂ける一品です。
『nel CRAFT CHOCOLATE TOKYO』のチョコレートが極限まで練り込まれた、チョコレートの焼菓子専門店ならではの味わいをお楽しみ下さい。

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カカオ菓子suminozaの店舗情報

所在地:〒103-0007東京都中央区日本橋浜町2-1-5-101
営業時間 :11001800
定休日 :火・水曜日
公式サイト:https://www.suminoza.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/suminoza_cacao/

※2024年8月10日グランドオープン

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