チョコレートの豆知識

世界と日本のチョコレートメーカー 一覧&売上ランキングとシェア

誰もが食べたことがある、身近なお菓子『チョコレート』

近年のハイカカオブームに乗り、チョコレートの消費量は年々増えていっています。

今回はそんなチョコレート業界の裏側、『チョコレートのメーカー』についてご紹介します。

 

チョコレートのメーカーは国内に100以上、世界を見渡すと数え切れないほど存在します。

また、一口に『チョコレートメーカー』といっても、扱う商品は様々。

今回は『チョコレート菓子』『チョコレート原料』に分けて、どんなメーカーがあるのかをご紹介します。

 

1.チョコレート菓子のメーカー

 

まずご紹介するのは『チョコレート菓子』のメーカーです。

チョコレートの中でも、スーパーやコンビニで購入できるような、日常的におやつとして食べるチョコレートのメーカーをご紹介します。

有名なのは、日本のメーカーでは『明治』『ロッテ』、海外のメーカーではキットカットを生産する『ネスレ』が有名です。

他にもたくさんのメーカーが日々チョコレート作りに励んでいます。

そんなチョコレートのメーカーを網羅的にご紹介するとともに、売上高・市場占有率の観点から主要なブランドを解説していきます。

 

1-1.日本のチョコレート菓子メーカー

 

まずは日本のチョコレート菓子のメーカーをご紹介します。

誰もが知っているメーカーとして、『明治』『ロッテ』『森永』『江崎グリコ』があります。

これらの4社は売上のシェアからみても主要なメーカーです。

一方、メーカーの名前が有名でなくても、誰もが知る看板商品を持つメーカーもあります。

『白い恋人』の石井製菓、『ブラックサンダー』の有楽製菓などですね。

さらに、看板商品を持たず、他社からの依頼でチョコレートの製造を請け負う『OEM生産』を行うメーカーもあります。

そんな大小さまざまなメーカーを一覧にまとめました。

 

1-1-1.日本のチョコレート菓子メーカー一覧と代表的な商品

 

日本のチョコレート菓子を作るメーカー44社をまとめました。

普段何気なく買ったり食べたりしているチョコレート菓子ですが、こんなにたくさんのメーカーが日々試行錯誤をして作っているんですね。

 

 

1-1-2.日本のチョコレート菓子メーカーの売上ランキング

 

たくさんのチョコレート菓子のメーカーがある一方で、日本のチョコレート菓子の売上のほとんどは、『明治』『ロッテ』『森永』『グリコ』の大手4社に占められています。

『明治』『ロッテ』『森永』『江崎グリコ』それぞれの公開情報によると、2016年4月から2017年3月のチョコレートの売上は以下の通りです。

  • 売上ランキング1位:ロッテ…1,101億円(1)
  • 売上ランキング2位;明治…1,026億円(2)
  • 売上ランキング3位:江崎グリコ…449億円(3)
  • 売上ランキング4位:森永…291億円(4)

売上ランキング1位:ロッテ

日本のチョコレート菓子メーカーでは、ロッテと明治がわずかな差で1位を争っています。

2016年度はロッテが売上ランキング1位に輝きました。

代表的な商品は印象的な赤いパッケージの『ガーナ』板チョコレートですね。

ミルク感の強いねっとりとした風味の板チョコレートは、「板チョコはガーナが一番美味しい」という声を多く獲得しています。

売上ランキング2位:明治

2016年度はわずかな差でロッテに敗れ、売上ランキング2位になったのは『明治』です。

明治と言えば、大手チョコレートメーカーで初めてBean to Barをコンセプトにした、『明治ザチョコレート』が有名です。

さらに、チョコレートの健康効果に着目した高カカオ含有量のチョコレート、『チョコレート効果』を販売し、甘いだけではないチョコレートの魅力を発信しています。

『大人向けチョコレート』のどんどん広めていっている、特徴的なメーカーです。

売上ランキング3位:江崎グリコ

『江崎グリコ』は、ポッキー、ジャイアントカプリコ、GABAなどのチョコレートを販売しているメーカーです。

チョコレートに力を入れているというよりも、チョコレートを取り入れた美味しいお菓子の販売がメインと言えます。

誰もが知るロングセラー商品を多く持った、安定のメーカーです。

売上ランキング4位:森永

『森永』はチョコボール、カレドショコラなどのチョコレートを販売しているメーカーです。

森永の板チョコレートは他のメーカーの板チョコレートと比べて安価なので、手作りチョコレートを作る人は森永の板チョコレートもよく買っています。

これまで森永はチョコレートに特に力を入れていませんでしたが、2018年秋、新たな動きがみられました。

高級チョコレートを中心に美味しいチョコレートを評価する「インターナショナルチョコレートアワード」という大会に森永が出品し、賞を獲得したのです。

賞の受賞を足掛かりに、美味しく高級なチョコレートのラインナップが増えていく可能性があります。

今後の展開に注目したいメーカーです。

 

1-1-3.日本のチョコレート菓子メーカーの売上シェア

全国のスーパーやコンビニでの売上高を調査しているインテージSRIの調査によると、2016年4月から2017年3月のチョコレートの市場規模は2,896億円と言われています。(4)

ロッテ、明治、グリコ、森永のシェアを計算すると以下のようになります。

メーカー 売上(億円) シェア(%)
ロッテ 1,101 38.0
明治 1,026 35.4
江崎グリコ 449 15.5
森永 291 10.0
29 1.0

2016年度チョコレート菓子市場のシェア

 

このグラフをみると、私たちがスーパーやコンビニなどで手に取るチョコレートのほとんどが、『ロッテ』『明治』『江崎グリコ』『森永』の商品だということがわかりますね。

 

(1)ロッテ公式ホームページより

(2)明治「2018年3月期決算短信補足資料」より

(3)グリコ「17年3月期決算説明会」より

(4)森永「平成29年3月期決算説明会資料」より

 

1-2.海外のチョコレート菓子メーカー

 

次に、海外のチョコレートメーカーはどんなところがあるのか、見てみましょう。

海外の主要なチョコレートメーカーといえば、『マース』『モンデリーズ』『ネスレ』『フェレロ』『ハーシー』『リンツ&シュプルングリー』の6社です。

知らない人も多いかもしれませんね。

現在日本のスーパーやコンビニのお菓子棚はほとんどが日本のお菓子で占められているので、海外のチョコレートメーカーにはあまり馴染みがないかと思います。

ですが、ドン・キホーテ、成城石井、カルディコーヒーファームのような輸入販売店が好調な波にのり、最近ではスーパーでも海外のチョコレートが見かけられるようになってきました。

そんな私たちの身近になりつつあるチョコレートメーカーを見てみましょう。

 

1-2-1.海外のチョコレート菓子メーカー一覧

 

海外のチョコレートメーカーと主力商品を一覧にまとめました。

会社名は全く聞いたことなくても、商品をみると見たことがある方も多いと思います。

このような海外メーカーのチョコレートは、ドン・キホーテ、成城石井、カルディコーヒーファームなどの輸入販売店の他、最近ではスーパーでも見かけるようになってきました。

たまには外国の味を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

1-2-2.海外のチョコレート菓子メーカーの売上ランキング・シェア

海外には多くのチョコレートメーカーがありますが、この中で主要な位置を占めるのが『マース』『モンデリーズ』『ネスレ』『フェレロ』『ハーシー』『リンツ&シュプルングリー』の6社です。

2016年のチョコレート菓子の世界市場シェアを見ると、世界市場の60%を上記の6社で占めていることがわかります。

出典:Statista:Market share of leading chocolate companies worldwide in 2016

 

2016年の世界のチョコレート市場規模は1050億ドルと推計されており(5)、各社の売上高は以下の通りとなります。

売上高(US億ドル) 日本円換算(1$=110円)
マース 151 1兆6632億円
モンデリーズ 144 1兆5823億円
ネスレ 107 1兆1781億円
フェレロ 100 1兆0972億円
ハーシー 76 8316億円
リンツ&シュプルングリー 54 5891億円

 

世界のチョコレートメーカーの規模の大きさを感じますね。

 

 

売上ランキング1位:マース(アメリカ)

世界のチョコレート菓子売上ランキングの1位に輝いたのは、『マース』です。

しかし、日本人の私たちにはあまり馴染みのない会社かと思います。

海外のチョコレートメーカーは、お菓子に会社名を印字することがあまりなく、日本ではあまり知名度が高くありません。

しかし、『マース』の主力商品の「スニッカーズ」「m&mチョコレート」は誰でも見たことがあるのではないでしょうか?

 

売上ランキング2位:モンデリーズ(アメリカ)

『モンデリーズ』は世界ランキング2位のメーカーながら、日本ではほとんど馴染みのない会社です。

モンデリーズのお菓子で、私たちが一番よく見かけるのは、「オレオクッキー」です。

しかし、海外のスーパーなどに行くと、モンデリーズのチョコレート「トブラローネ」「キャドバリーデイリーミルク」などは必ずと言っていいほど見かけることができます。

日本でもドン・キホーテや輸入食品を販売しているスーパーに行くと見つけることができます。

 

売上ランキング3位:ネスレ(スイス)

『ネスレ』は私たち日本人にとってはコーヒーのメーカーとして認知度が高いですね。

しかし海外ではお菓子の会社としてのイメージも強く、売上ランキングは3位となっています。

主力商品は、誰もが食べたことのある「キットカット」の他、中に空気が閉じ込められた「エアロ」、ココアのような飲み物の「ミロ」などです。

 

売上ランキング4位;フェレロ(イタリア)

売上ランキング4位の『フェレロ』も、日本では知名度が高くありません。

主力商品は「フェレロ」という丸い粒のチョコレートなのですが、この商品だけは見たことがある方が多いと思います。

「フェレロ」はドン・キホーテに山積みにされて売っています。

金色の紙に包まれて、卵パックのような容器に6個入りや10個入りで販売されているチョコレートです。

「ドンキと言えばあのチョコレート」というイメージを持っている人も多いかと思います。

もうひとつ、ご紹介するべき主力商品は「ヌテラ」です。

「ヌテラ」はクリーム状になったチョコレートで、パンなどに塗って食べられます。

海外ではパンに塗るものと言えば「バターか、ジャムか、ヌテラ」という位、生活に密着したチョコレートです。

 

売上ランキング5位:ハーシー(アメリカ)

『ハーシー』のチョコレートは、日本でもたまに見かけることができます。

ハーシーのロゴが多く刻印された板チョコレートや、ドラクエのスライムのような形の「kissチョコレート」が一般的です。

 

売上ランキング6位;リンツ&シュプルングリー(スイス)

『リンツ&シュプルングリー』は、売上ランキング6位のスイスのメーカーです。

「コンチング」というチョコレート作りの中で重要な工程を発明して、世界で初めて現在のような滑らかで美味しいチョコレートを作った、歴史的メーカーでもあります。

日本では、「リンツ」のブランドでチョコレート専門店を国内に多数出店しており、高級チョコレートのイメージが強いメーカーです。

 

(5)Top 6 Vendors in the Global Chocolate Market from 2017 to 2021: Technavio

 

2.チョコレート原料のメーカー

 

続いては、あまり普段私たちが意識することのない、チョコレート原料メーカーをみてみましょう。

チョコレート原料メーカーとは、そのまま食べるためのチョコレートではなく、製菓用チョコレートや、チョコレートを作るときに必要なカカオマス、カカオバターなどを製造しているメーカーです。

チョコレートはカカオ豆を原料に作られていますが、カカオ豆からチョコレートを作るメーカーは少ないのが現状です。

ほとんどのチョコレートメーカーは、チョコレート原料メーカーから製菓用チョコレートを購入して溶かし、様々な商品に成形して販売を行っています。

例えば、チョコレート原料メーカーで有名な『バリーカレボー』のチョコレートは、市販チョコレートメーカーの『ネスレ』高級チョコレートメーカーの『ゴディバ』などで使われています。

チョコレート原料メーカーの名前はほとんど聞いたことがないと思いますが、そのチョコレートは市販チョコレートメーカーや高級チョコレートメーカーを通して、私たちの口に入ってきているんですね。

 

2-1.日本・世界のチョコレート原料メーカー一覧

2-2.主要なメーカー

2-2-1.世界市場の主要メーカーとシェア

 

カカオ原料メーカーも世界中にたくさん存在しますが、この中で世界シェア1位を持つのがバリーカレボー社です。(6)

バリーカレボー社はカカオ豆からチョコレートまでの一貫生産を行っており、『カカオバリー』と『カレボー』の二つのブランドを持っています。

これらの二つのブランドは高級ショコラティエ・パティシエからも人気が高いブランドです。

一方、シェア2位は僅差でカーギル社となっています。(6)

カーギル社はトウモロコシなどの穀物の流通を中心に肉の流通、金融商品など幅広い産業を行う会社です。

カーギルもカカオ豆からチョコレートまでの一貫生産を行っています。

 

2-2-2.日本市場の主要メーカーとシェア

 

一方、日本市場では不二製油がシェア1位となっています。(7)

不二製油はチョコレートの他に食用油脂や大豆系製品などの製造販売を行っています。

油脂科学のスペシャリティを活かしたテンパリング不要のチョコレートや、カカオ豆の産地を限定しその風味を楽しむシリーズなど、多様な製品を展開しています。

(6)ココア・カカオ業界の市場シェアより

(7)不二製油公式ホームページより

 

以上、世界のチョコレートメーカー一覧でした。

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