カカオの産地ごとの味と特徴とは?

「最近よく『○○産カカオ豆使用』と書いてあるチョコレートを見かけるけど、 産地によってどんな風に味が違うの?」 そんな疑問のお持ちのあなたのために、『カカオの産地と味の特色』をまとめました。 チョコレート選びに迷っている方、ぜひこちらのまとめを見て、 食べてみたいチョコレートを見つけて下さい。 今回は産地にフォーカスして主だった特徴をご紹介しますが、カカオ豆は「農産物」なので、 その年の現地での生育状況や、チョコレートのメーカーや作り手の製造環境の変化によって 香りも味わいも大きく異なります。 その日々変化していくライブ感がBEAN TO BARやクラフトチョコレートの醍醐味でもあります。 是非、あなただけの、お気に入りの産地やブランドを探してみて下さい。 産地の食べ比べをしてみたい人におススメのセット商品はコチラから↓

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2020.03.24

アフリカ大陸のチョコレートの味と特徴

ガーナのチョコレートの味と特徴

『ガーナ』は西アフリカに位置する世界第2位のカカオ豆生産国。 国土中南部の高温多湿な熱帯雨林地域が主な栽培地です。 主に病害に強いフォラステロ種が栽培されています。 スパイシーでほろ苦く香ばしい、いわゆる「ココアパウダー」のような日本人に馴染み深い味わい。 深煎りコーヒーや黒ビールなど苦味とコクのある飲料が好きな人におすすめです。

マダガスカルのチョコレートの味と特徴

『マダガスカル』はアフリカ南東部の島国で、チョコレートの現地製造も行われています。 生物多様性に富む国土の北部、サンビラーノ渓谷地帯付近が主な栽培地です。 シトラスや赤紫のベリーを思わせる果実感と、爽やかな酸味が特徴的。 酸味と渋味のある果物(カシスやフランボワーズなど)が大好物な人におすすめです。

タンザニアのチョコレートの味と特徴

『タンザニア』は東アフリカに位置し、近年クラフトメーカーに注目されている上質なカカオ豆の生産国。 国土南部、マラウイ湖付近の降水量の多い豊かな農耕地帯が主な栽培地です。 繊細で甘酸っぱい、いちごのような風味が特徴的。 初めてのビーントゥバー、今までとは違うけど、突飛でない味からチャレンジしてみたい人はまずコチラの産地から。  

北アメリカ大陸のチョコレートの味と特徴

ドミニカのチョコレートの味と特徴

『ドミニカ』はカリブ海に浮かぶ島国で、近年は需要の高まりを受けて農場の面積が約2倍に増加しています。 国土東部の栄養豊富な土地が主な栽培地で、柑橘類やバナナ、アボガドの木などの日陰でカカオが成育されています。 スパイシーさと果実香をあわせ持つ、どっしり重厚感のある味わい。 サングリアやフルーツブレッドなど、エキゾチックな味が好きな人におすすめです。

トリニダードドバゴのチョコレートの味と特徴

『トリニダードドバゴ』はカリブ海に浮かぶ島国で、カカオの品種研究もさかんな生産国。 亜熱帯と熱帯の境に位置する国土全域の丘陵地帯が主な栽培地です。 草木(ハーブ)や香辛料を感じさせる独特な風味と、乳製品のような濃い旨味が特徴的。 香草を使った料理やハーブティなど、独特な緑の香りが好きな人におすすめです。

ホンジュラスのチョコレートの味と特徴

『ホンジュラス』は北米の南部に位置し、紀元前よりカカオが栽培されていた歴史深い生産国。 国土北西のウルア川流域が主な栽培地です。 キャラメルやナッツのような甘味や香ばしさ、ハーブを思わせるグリーンな香りも。 フレンチやガストロノミー(美食学)に興味があり、複雑で繊細な味わいを好む人におすすめです。

コスタリカのチョコレートの味と特徴

『コスタリカ』はアメリカ大陸中央に位置し、自然に配慮した持続可能な栽培に力を入れている生産国。 国土西部の、雨が多く自然豊かな沿岸地域が主な栽培地です。 コクのある甘味や香ばしいビター感に加え、みかんや緑茶のような爽やかな酸味が特徴的。 チョコレートらしいベーシックな味わいと共に、フルーツやナッツの風味を体験してみたい人におすすめ。  

南アメリカ大陸のチョコレートの味と特徴

エクアドルのチョコレートの味と特徴

『エクアドル』は南米の北西部に位置し、古くから現地固有種(アリバ種)カカオの栽培が行われてきた生産国。 国土西部の海沿いの地域が主な栽培地です。 ジャスミンを思わせる芳醇な花の香りと、軽い渋味が特徴。 アロマや香水など、華やかな香りが好きな人におすすめです。

ベネズエラのチョコレートの味と特徴

『ベネズエラ』は南米北部に位置し、希少性の高いクリオロ種の派生種が栽培されている数少ない生産国。 マラカイボ湖周辺と、カリブ海付近の雲霧林地域が主な栽培地です。 ナッツのペーストを思わせるまろやかな旨味が特徴的、果実や花を思わせる優雅で上品な香りも。 スペシャリティコーヒー、グラン・クリュ(ワイン)など、上質で繊細な世界を体験したい人におすすめです。

コロンビアのチョコレートの味と特徴

『コロンビア』は南米北部に位置し、国を挙げて良質なカカオ栽培に力を入れる世界有数の生産国。 国土北西、アンデス山麓の緩やかな丘陵地帯が主な栽培地です。 ワインのような華やかさと渋みを持つもの、ドライフルーツのような濃厚な甘味と果実香を感じるものなど、栽培地域によって風味が大きく異なります。 オーガニックのドライフルーツを特に好んで食べる人におすすめです。

ペルーのチョコレートの味と特徴

『ペルー』は南アメリカ西部に位置し、野生の交配種含め数百種類ものカカオが栽培されている生産国。 国土の広範囲にわたる山岳地帯と熱帯雨林周辺が主な栽培地。現地製造ブランドも増えています。 青りんごが浮かぶような、爽やかでフレッシュな果実感が特徴的。 梨・リンゴ・マスカットなど、さっぱりとした甘みの果物が好きな人におすすめです。  

東南アジアのチョコレートの味と特徴

インドネシアのチョコレートの味と特徴

『インドネシア』は東南アジア南部に位置する一万越の島からなる生産国。 ジャワ、バリ、スラウェシなど火山性土で湿気の多い熱帯雨林が主な栽培地です。 木炭、ココナッツの殻、プロパンガスなど炎で人工的に乾燥させることがあります。 草や木を燻したようなスモーキーで力強い香りが特徴的。 発酵乾燥の手法によってフルーティさや酸味が際立つことも。 タバコや燻製、ウイスキーなどクセのある嗜好品を好む人におすすめです。

ベトナムのチョコレートの味と特徴

『ベトナム』はインドシナ半島に位置する、近年栽培がさかんになってきたカカオ新興国。 国土南部の肥沃な農地と水利に恵まれたメコンデルタ地域が主な栽培地です。 果実酢のようなしっかりとした酸味が特徴的。 栽培地域ごとにも特色があり、スパイシーさや、ナッティな風味が際立つ品種もあります。 チョコレートで今までに感じたことのない「酸味」を体験したい人におすすめ。   気になる産地はありましたか? 単一産地のカカオ豆で作られたチョコレートの魅力、是非味わってみて下さい。
参考文献 『CHOCOLATE』ドム ラムジー 東京書籍,2017 『チョコレートの手引き』蕪木祐介 雷鳥社,2016
この記事のライター:
ライター:みな
Bean to bar をひたすら食べ続ける深堀系のチョコレートオタク。 食べ比べが趣味。未知の技術やフレーバーが大好き。 みなのツイッターはこちら
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2020.03.24
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