チョコと健康

カカオの効果って?話題の健康効果を解説!

カカオはチョコレートの原料に使われる植物で、カカオに含まれる成分は健康効果が高いとされています。特に、カカオに含まれる「カカオポリフェノール」は、肝臓や血圧への効果が実証されている成分です。

本コラムでは、カカオが健康に与える効果についてまとめました。また、カカオプロテインの効果やカカオのアレルギー、カフェインの有無などについても解説します。

カカオは体にいい!

カカオに含まれる成分は体の働きをサポートするものが多いため、体にいい食材と言えます。カカオが持つ代表的な機能は「抗酸化作用」などです。

「酸化」という言葉は、物が燃えたり、さびたりする現象と関係があります。体内では活性酸素という物質が内臓や肌、血管などの酸化を引き起こしますが、これを抑えてくれる働きがカカオの抗酸化作用です。適量のカカオを摂取することで、体内で発生した活性酸素が抑えられます。

抗酸化作用以外にも、カカオが持つ健康効果は多いです。カカオに含まれる主な栄養成分や、各成分がもたらす健康効果について、以下に詳しく紹介します。

カカオにはどんな栄養成分が含まれる?

カカオ豆に含まれる主な栄養成分として、以下のようなものが挙げられます。

【カカオ豆の主な栄養成分】
・カカオポリフェノール
・カカオプロテイン
・ビタミンD群
・テオブロミン
・リグニン

各成分は機能が異なるため、カカオから様々な健康効果を得ることが可能です。

カカオポリフェノールは抗酸化作用を持つ物質で、その効果はチョコレート会社による最新の研究でも明らかにされています。(株式会社明治『カカオポリフェノールに関する包括的研究』[1]より)

カカオプロテインや、食物繊維のリグニンは消化されずに排泄される物質です。そのため、便通の改善に効果があるとされています。

このほか、リラックス効果で知られるテオブロミンや、カルシウムの吸収を促進するビタミンD群などが、カカオに含まれる栄養成分です。

カカオの肝臓への効果とは?

カカオに含まれるカカオポリフェノールは、肝臓への脂肪蓄積を抑える効果が確認されています。2013年に行われた研究発表によれば、お酒の飲みすぎによるアルコール性脂肪肝に対する抑制効果があるそうです。(K.Suzuki et al.(2013) [2]より)

肝臓は体内で発生した老廃物を解毒する働きを持っています。しかし、お酒の飲みすぎや過剰なストレスなどの原因で機能が低下してしまうため、注意が必要です。

カカオポリフェノールの抗酸化作用は、肝臓へのストレスを軽減する効果があります。ただし、カカオをたくさん食べれば肝臓の疾患が治るというわけではないため、飲みすぎやストレスには注意しましょう。

カカオの血圧への効果とは?

カカオは、高くなりすぎた血圧を正常値に近づける働きも確認されています。株式会社明治が愛知学院大学と共同で行った実験[3]によれば、カカオポリフェノールを多く含むチョコレートを摂取した前後で血圧の低下がみられました。

カカオポリフェノールはその抗酸化作用により、血管内の炎症を軽減すると考えられています。血圧が正常値に下がるメカニズムは、血管内の炎症が軽減して血管が広がり、血液中の成分が通りやすくなるという仕組みです。

カカオのダイエット効果とは?

カカオに含まれる成分には体脂肪の抑制や血行促進、腸内環境の改善などの効果があるため、ダイエット効果が期待できます。

カカオポリフェノールに含まれるエピカテキンは、脂肪を分解する酵素であるリパーゼに働きかける成分です。この作用によって、体脂肪や食事により摂取した脂質の代謝が促進されます。

また、カカオポリフェノールは血行促進にも効果的です。血行が促進すると、冷えやむくみが防止できます。

他にも、カカオには腸内環境の改善に役立つ食物繊維が豊富です。以下に紹介する「カカオプロテイン」も、食物繊維と同様に腸内環境を改善する効果が期待できます。

カカオプロテインの効果とは?

カカオプロテインはカカオ豆に含まれるたんぱく質の1種で、便通や腸内環境を整える働きが期待されます。カカオプロテインは消化されにくい難消化性物質で、溶けずに腸内に届くことが特徴です。

難消化性物質は、腸内の物質や体内の老廃物、水分の排出に使われます。そのため、カカオプロテインを摂取すれば、便通を整える効果が期待できます。また、カカオプロテインは腸内細菌のエサになる物質です。腸内細菌が活発になると、腸内環境が整うと言われています。

カカオ何%のチョコレートを食べればいいの?

市販されているチョコレートには、成分に占めるカカオ分の比率がパーセント表示されているものがあります。カカオの健康効果を得るためには、何%のチョコレートを食べればよいのでしょうか?

以下では、カカオの含有量と健康効果の関係について解説します。

カカオの○パーセントとは?

チョコレートのパッケージに表示されている「カカオ〇パーセント」という数字は、チョコレートの全体量におけるカカオ成分の比率を表しています。たとえば、100gのチョコレートにカカオ成分が70g含まれている場合、カカオ分は70%です。

チョコレートの原料には、カカオ豆から得られるカカオマス、カカオバター、ココアパウダーなどの成分に加え、砂糖や乳成分、乳化剤、香料などが含まれます。カカオのパーセントが高いチョコレートほど、カカオの味が強いことが特徴です。

カカオ70%、72%のチョコレートは効果と美味しさが両立

カカオ70%、72%などのチョコレートは、カカオ成分による健康効果とチョコレートとしての美味しさが両立しています。カカオ成分が多いチョコレートはダークチョコやビターチョコと呼ばれますが、70%や72%なら砂糖や乳成分の甘味を感じることが可能です。

カカオ95%のチョコレートは効果が高い

カカオ95%のチョコレートは成分のほとんどがカカオ由来となるため、他のチョコレートよりもカカオポリフェノールの含有量が多いです。ただし、カカオ95%のチョコレートはカカオの渋みやほろ苦さが強いため、人によって味の好みが分かれます。

カカオにアレルギーはある?

カカオは、大豆や乳製品、ナッツ、卵などアレルゲンとしてよく知られる原料と比較すると、アレルギーを引き起こすケースは少ないと考えられます。しかし、カカオに含まれる微量のニッケルに対して金属アレルギーを引き起こす人もいるため、症状が出た場合には注意が必要です。

カカオにはカフェインは含まれる?

カカオ豆には少量のカフェインが含まれています。チョコレートに含まれるカフェインはコーヒーほど多くはありませんが、小児や妊婦の方は摂取量に注意しましょう。

カカオは体にいい!おすすめの使い方は?

カカオに含まれる体にいい成分を取り入れるには、カカオ成分の高いチョコレートを適量食べることがおすすめです。

また、カカオ豆の成分を焙煎して砕いた「カカオニブ」という食品も、チョコレートと同様の効果が期待できます。カカオニブは製菓材料として使ったり、ヨーグルトなどに入れて食べたりできる食材です。

カロリーの摂りすぎに注意しつつ、毎日適量のカカオ成分を摂取してみてはいかがでしょうか。

 

参考文献

[1] 株式会社明治『カカオポリフェノールに関する包括的研究』
[2] K. Suzuki et al. Biosci Biotechnol Biochem. 2013, 77(8): 1792-4.
Oxidative stress during development of alcoholic fatty liver: therapeutic potential of cacao polyphenol. (『アルコール性脂肪肝における酸化ストレス:カカオポリフェノールの治療的可能性』)

[3]チョコレート摂取による健康効果に関する実証研究

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